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【今月の檜原村-12月】冬の登山と門松づくり

ライター:高野優海(檜原村地域おこし協力隊)

皆さんこんにちは!檜原村地域おこし協力隊の高野です。

12月に入り、寒さが徐々に本格化してきました。他の季節と比べると観光客が減る冬の檜原村ですが、冬ならではの魅力もたくさんあります。協力隊の目線で檜原村の様子をお伝えする「今月の檜原村」12月号では、今月私が登った山の様子と、地元の方と一緒に行った門松づくり体験についてお伝えします。

冬の尾根歩き

12月上旬に、笹尾根をハイキングしてきました。笹尾根は、標高1000m前後の山々が連なる、檜原村と山梨県上野原市との境にもなっている尾根です。

今回は、檜原村観光協会が推奨する以下のコースを歩いたのですが、歩行時間は4~5時間程度、明るくなだらかな道が多く、初心者にも歩きやすいコースでした。

紅葉が美しかった10~11月とは打って変わって、今回はほとんど葉が散っているなかでのハイキング。登山客も秋と比べると少ない印象でしたが、木から葉が散るとぐっと見晴らしがよくなるほか、息を吸うたびに冷たく澄んだ空気が肺にスーッと行き渡る感覚がとても心地よく、冬の山ならではの魅力を感じることができました。

葉が落ちた木々の向こうには、他の山々を見渡すことができます

今までハイキングを趣味にしてきたわけではない私にとって、冬に山を登るなんて考えられないことでしたが、檜原村に移住してきて、日常の延長線上で山に入るようになりつつあります。日常の散歩道のなかに、山があるような感覚です。お陰さまで、四季折々の山の魅力を味わう、豊かな日々を過ごすことができています。

笹尾根の道中の景色。富士山が綺麗に顔を出していました

はじめての門松づくり

12月下旬には、地元の方に教わりながら門松づくりに挑戦しました。教えてくださったのは、これまで毎年、村役場の入り口に立派なお手製門松を飾ってくださっていた方。その方から「高齢のため、これ以上門松づくりを続けるのが難しい」という声をいただき、地域おこし協力隊で門松づくりを引き継ぐことになったのです。

そもそも門松とは、その家の一年を守り統べる神様である「年神様(としがみさま)」に、迷わず家に辿り着いてもらうための目印となるもの。神様をお迎えする目印ですから、一年中緑の葉をつけることから永遠の命を象徴する松、生長が早く、生命力や繁栄の象徴である竹、他の花に先駆けて早春に咲くことから、出世や開運を意味する梅など、縁起の良い植物を使います。

今回は、松、竹、梅、藁、南天など、門松に使う材料はすべて、地域の方々のお庭や裏山にお邪魔し、お裾分けしていただきました。オール檜原産材の、なんとも贅沢な門松です。

地元の方の裏山で竹を伐採したときの様子。巨大!

大きな竹の伐採や加工、松や南天の生け込みなど、慣れない作業も多かったものの、自然のなかで伸び伸びと育った草木をふんだんに使い、華やかな門松を作ることができました。

役場の入り口に飾った門松

私は都会に住んでいたころ、門松を手づくりすることはおろか、正月用の飾りを飾ることも、他のお家やお店に飾られた飾りをちゃんと見ることもありませんでした。しかし今回自分の手で門松を作ってみたことで、街なかに飾られた門松に思わず目が行くようになり、お家やお店ごとの個性豊かなデザインを楽しむことができるようになりました。また、新年を迎えるための心の準備も、今までになく整ったように思います。

檜原村に来てからというもの、きちんと季節を感じ、楽しむ暮らしができていて、とても幸せだなぁと感じます。それはきっと檜原村では、昔からずっと続いてきた季節に合わせた暮らしが、今も当たり前の日常として受け継がれているから。

これからも、季節の移ろいを味わいながら、檜原村での生活を楽しんでいきたいと思います!

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