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自然の中でキャンプ。檜原村でアウトドアを楽しむ。

ライター:檜原村地域おこし協力隊(土井智子)

檜原村はその93%が森林で、村の大半が秩父多摩甲斐国立公園に含まれている。村の中央には標高900~1000mの尾根が東西に走り、その両側の谷には南秋川、北秋川と2つの清流が流れる自然豊かな場所である。夏は涼を求めて遊びに来たり、秋は紅葉狩りと、都心からの観光客が多い。年々、アウトドア人気が高まっている中、自然豊かな檜原村もそのキャンプ場所として人気になってきている。

私自身、元々アウトドアやキャンプが好きで休みの度にキャンプに出掛けていた。今回は私と同じようにキャンプ好きで、檜原村でキャンプ場をつくりたいという夢を持ち、一緒に移住してきた、地域おこし協力隊員で夫の土井卓哉と、檜原村でのキャンプについて語った。

おだやかな時間の流れを楽しむ

一度もキャンプをしたことが無い人から良く聞かれるのは、「キャンプって何するの?」「どういうところが楽しいの?」ということ。確かに、言われてみれば、キャンプって何なのか、知らない人からすればわからないことだ。アウトドアでご飯を作って食べて、テントの中で寝るという、なんともシンプルな事を外でやるのが一般的なキャンプ。それは仲間とのバーベキューの延長であったり、はたまた、火おこしから炊事やテント設営、すべてを1人で楽しむ「ソロキャンプ」であったりする。何をするかは人によって様々で、ロケーションによっても違うし、その楽しみ方も千差万別だ。さて、檜原村でのキャンプはどういうところが魅力なんだろう。

土井(以下、土)「卓哉さんは、檜原村でのキャンプって何が魅力だと思う?」

卓哉(以下、卓)「便利なものが何もないっていうのは最大の魅力なんだと思う。コンビニもないし(笑)。都心から1時間半の東京なのに、大自然だけがあるっていうのは贅沢なことだよね。」

土「確かに。夜、星が綺麗で感動するよね。」

卓「そうだよね。引っ越してきた頃、毎晩のように外で空見てたね。自然の中でこうやって焚き火台に薪をくべたり、コーヒーを飲みながら山や空を見たりするおだやかな時間が、檜原村でのキャンプの魅力かな。」

土「あと、人が優しいっていうのも魅力だよね。」

卓「確かに。親戚の家に帰ってきたような、のどかな雰囲気のキャンプが良いよね。」

マナーを守る「本物のキャンパー」になる

そんな私達も、村に来るまでは考えてもみなかった、山のこと。近年、キャンプブームにともなって、山に入って火をおこしボヤ騒ぎになったりというのが、全国的にあると聞いた。そもそも山には所有者がいて、勝手にテントを張ったり、火をおこしたりできないのだ。「山はみんなのものではない」ということを知らない人が多い。
そして乾燥した秋冬の山は、枯れ葉に火の粉が飛び散れば、一気に火が燃え移り、山火事になる危険性がある。

土「村に住む人からすれば、普段見慣れた山から煙があがっていたら、怖くなるよね。」

卓「そう、だから、コテージやキャンプ場でやるのが1番。川あそびもできるし、駐車場もあるし。村に住む人にも不安を与えず、キャンパー自身も気持ち良く過ごせるって大事。」

土「そう。マナーやルールを守るというのは大前提だよね。」

卓「とあるキャンプ場運営者に聞いた話だけど、気持ちの良い常連さんは、キャンプマナーもできていて安心できるから、また来てほしいって思うんだって。それこそ本物のキャンパーだよね。そういう関係性っていいよね。」

今回、あらためてキャンプについて夫と語ったが、やっぱりキャンプって理屈抜きで楽しい。ただアウトドアで食事をしたり、テントに寝ることだけでなく、キャンプとは大自然と一体になるという体験でもあるように思う。
そして、普段話せないことも、自然の中だと気持ちもゆったりと話せたりする。または1人で自分を見つめなおす時間になったり。それで心も身体もリフレッシュできると感じ、「キャンプって楽しい」「またキャンプに行きたい」と思うのかもしれない。つくづく自然の力は偉大だと思う。

檜原村は山間の集落で、人々はその自然を守りながら暮らしている。だからこそ、「本物のキャンパー」が訪れる事を待っている。

◆◆◆檜原村でアウトドアを楽しむ人へ◆◆◆◆◆◆◆◆◆

・キャンプ場やコテージでアウトドアを楽しもう!

・路上駐車等、駐車場以外の場所には車は停めないようにしよう!

・ゴミは持ち帰ろう!

・騒音、音出しに注意しよう!

・施設のルールを守ろう!

・安全に事故やけがのないようにしよう!

・気持ちの良いマナーで、歓迎されるリピーターになろう!

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

檜原村「川とキャンプ」パンフレット(地図)(PDFファイルが開きます)

檜原村「川とキャンプ」パンフレット(施設紹介)(PDFファイルが開きます)

ライター:檜原村地域おこし協力隊・土井智子 2019年に千葉より檜原村に夫婦で移住し、地域おこし協力隊として村内で活動している。 自然豊かな檜原村で古民家暮らしを満喫し、日々の暮らしを発信中。 https://www.instagram.com/tocoxxhinohara/

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