説明
檜原村は「ゆるキャラ」ブームが来る前の1991年に「ひのじゃがくん」を制定したくらい、じゃがいもが名産品です。
斜面に作られた水はけの良い畑で栽培されるじゃがいもは、季節限定で、直売所等で販売されます。
檜原村で古くから栽培される「おいねイモ」は、原種に近いDNAを持つといわれています。
檜原村や奥多摩町の急峻な傾斜地につくられる畑、「坂畑(さかっぱたけ)」は斜度が30度にもなり、砂利を多く含み、水はけが非常に良いです。標高600m前後の山間部は日中・夜間の寒暖差が大きいため、栄養素を蓄えます。「おいねイモ」比較的小粒ですが、食感は「むっちり」としており煮崩れしにくいので、肉じゃがなどに向いています。
「おいねイモ」の名前は、現在の檜原村数馬地区に居住していたとされる「おいね」なる女性が山梨県の都留郡(明治時代に北都留郡と南都留郡に分離)から持ち込んだことから「都留」の地名にちなんでいるらしく、「おいねのつるイモ」と呼ばれることもあります。