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【今月の檜原村-11月】季節を感じる地域活動3選

ライター:高野優海(檜原村地域おこし協力隊)

皆さんこんにちは!檜原村地域おこし協力隊の高野です。

私たち地域おこし協力隊は、「協力隊」という名前の通り、地域で行われる様々な活動にお邪魔し、微力ながらお手伝いをさせていただいています。今月は、季節を感じる活動に多数参加させていただいたので、「今月の檜原村」11月号としてその一部をお伝えします。

檜原村の季節を感じていただくとともに、檜原村で行われている様々な地域活動を知っていただく機会になれば嬉しいです。

斜面畑での麦の栽培

平らな土地が少なく、稲作ができなかった檜原村のかつての主食は「麦」だったそうです。1967年の東京都農業統計によると、当時、檜原村最大の作付面積を誇っていた作物は麦類。山の斜面を切り開いた畑の大部分で、小麦や大麦が栽培されていました。そして、各家庭でうどんを打つなどして食べられていたそうです。

檜原村で里山の環境保全や地域生活文化の継承を行うNPO法人「さとやま学校・東京」では、そうした昔ながらの檜原の食文化の継承のために、斜面畑での麦の栽培を行っています。

さとやま学校・東京の麦畑の様子

協力隊も先日、小麦の種まきに向けた畑の耕起作業のお手伝いに行ってきました。今回初めて知ったのですが、麦は晩秋に種をまき、翌年の初夏に収穫する作物なのだそうです。

私は過去に少しだけ農業に携わった経験がありますが、斜面畑での農業は初体験。見ているぶんには大した傾斜に感じない場所でも、耕運機を押して歩くと、その傾斜のきついこと!斜面畑での農業の大変さを実感するとともに、檜原村の大先輩方の足腰の強さの秘密がわかったような気がします。

しかし斜面畑は水はけが良いため、麦と相性がよく、斜面畑育ちの小麦粉の味は格別なのだとか…!檜原産の小麦粉を味わえる日を楽しみに、これからもお手伝いに伺いたいと思います。

原木しいたけの収穫

原木しいたけとは、天然の木を使って栽培されたしいたけのこと。檜原村ではいくつかの場所で、しいたけを始めとしたきのこの原木栽培が行われています。今回私が収穫に参加させてもらったのは、「原木シイタケをこよなく愛する会」の栽培現場です。

原木栽培のしいたけは、春と秋が主な収穫時期。ビニールハウスのなかに大量に並んだ原木には、見たことのないほど大きなしいたけがたくさん生えていました!

元気に生えたしいたけを木から一つ一つもぎ取る作業は、とても楽しい作業でした。

原木シイタケをこよなく愛する会では、収穫したしいたけを予約販売していますが、売り物にならないものは作業に参加したメンバーで山分けに。私もお裾分けをいただき、その日の夜に早速おいしくいただきました。

魚や野菜と同じく、きのこも採りたてが一番おいしいのです!チーズを載せて焼いて食べてみたのですが、肉汁ならぬきのこ汁がじゅわっと溢れ、旨み満点で本当においしかったです。

檜原在来ムラサキの栽培と染色体験

ムラサキは、山地や乾燥した高原に生える多年草。そんなムラサキの根っこ「紫根(しこん)」は、江戸時代から漢方薬や草木染の染料として重宝されてきました。しかし種の発芽率が低いことと、ウイルスに弱いことから、近年では野生のものはほとんど見られなくなってしまったそうです。

しかし1957年、檜原村で野生のムラサキが発見されました。以来、檜原村では地元の方々によってムラサキが大切に栽培され、今も受け継がれています。

檜原小学校でも、3年生の学習としてムラサキの栽培が行われています。毎年2月に種をまき、11月に採取した紫根で染色体験を行うのだそうです。

協力隊では、村でのムラサキ栽培で中心的な役割を果たす「ヒノハラムラサキプロジェクト」の皆さんのもとで、紫根の採取作業や、紫根を使った染色体験にお手伝いとして参加させていただきました。以下の布はすべて、紫根を使って染めたものです。染め方の違いで、少しずつ色の差が生まれています。

私は草木染をするのは初めてだったのですが、天然の植物の色だけで布がこんなにも鮮やかに染められることに感動してしまいました。

地域おこし活動が盛んな檜原村

檜原村ではこうした住民主導の地域活動が、数多く行われています。そして村では人口減少と高齢化が進んでいることもあり、「手伝ってくれたら助かるよ!」と、どの活動も新しい参加者を温かく迎え入れてくれるのです。

檜原村に移住してきて4ヶ月。こうした様々な活動に関わるチャンスがたくさんあることも、檜原村で暮らす大きな魅力だなぁと感じます。自分が今まで知らなかった世界に触れることができ、刺激的で楽しいのはもちろん、地域の方々といざという時に頼り合える関係性を作れることは、本当に心強いなと思うのです。

また、こうして自然の恵みを生活に取り入れる体験をすることで、「生きる」ということの手触り感が、都会で暮らしていたときよりもグッと増したような気がします。

これからも積極的に地域活動に参加し、先輩から学ばせていただきながら、自分にできることを模索していきたいと思います!

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檜原村地域おこし協力隊では、上記のような情報発信を、noteでも行っています。

こちらもチェックしていただけると嬉しいです^^

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