春になると気分が晴れやかになりますが、1年のスタートの時なので何かと忙しい時期。せめて1日だけでも気分をリフレッシュしたい、そんな時には檜原村で春のお散歩してみませんか?
檜原村は標高224~900mで山間にあるので、都心より春の訪れはゆっくり。都心で桜が終わる頃、追いかけるように村でも春がやってきます。ビルやマンションが立ち並ぶ都心と違って、ぐるりと見渡しても山、山、山。だからこそ花が咲いていると、それだけでほっこり癒されます。今回はそんな檜原村の春のお散歩にぴったりな場所をご紹介します。
天空の古民家とつつじ
檜原村の北側の奥にある藤倉地区へ。その集落のバス停最終地点から、さらに奥に進み、山岳モノレールに乗って行くとそこにあるのは、天空の古民家「小林家住宅」。重要文化財に指定されている茅葺き屋根の山岳民家です。その小林家住宅があるのは標高750mの山の上。あたりは檜原村の山の景色が広がっています。遠くを見れば山桜が、そしてその敷地には辺り一面、つつじが咲いています。またそのつつじの脇にはこぶしの花も咲いていて、まるで春の花の饗宴。
【公式】重要文化財小林家住宅ホームページ⇒ https://kobayashike.tokyo/
枝垂れ桜のバス停
今度は反対に檜原村の南側にある人里地区へ。人の里と書いて「へんぼり」と読む集落でにあるバス停は、春になるとバス停が名所になる場所。そのバス停には紅枝垂れ桜があり、その見事な姿に誰もが目を留めるほど。普段は地元の人にも休憩スポットとして愛されているバス停ですが、春には思わず途中下車をしたくなる場所として有名です。バスに乗っていると、車窓から遠くに見える山桜が美しく日本画をみているような景色。はじめて訪れた人でも懐かしさを感じる村の風景です。
檜原村の花、やまぶき
檜原村に来ると、あちこちで鮮やかな赤味を帯びた黄色の花を見つけることができます。古く万葉の頃から歌にも詠まれ、子供の頃使ったクレヨンや色鉛筆にはその花の名がついた色があります。この色に見覚えがありませんか?そうその花は「やまぶき」。檜原村の「村の花」として、村民からも愛されています。やまぶきが咲くと、「春が来たんだなぁ」と感じる村民も多く、その鮮やかな色に心も華やぎますね。
檜原村の春のお散歩いかがでしたでしょうか?他にも山岳部でしか見られない春の花や天然の花を見つけることもできます。
都会の喧騒を離れ、のんびりと田舎の景色を味わえる檜原村の春のお散歩へ、出かけてみませんか?