紅葉の見頃は、「いつ頃です!」と答えることができません…
秋が深まって寒くなってくると、「紅葉の見頃はいつですか?」というお問い合わせが増えてきます。そんなときにまずお伝えするのが、「村内でも標高差があるので、標高の高いところから順番に色づいていきます。」という山に囲まれた檜原村ならでは答えです。
檜原村には標高約1,530mの三頭山を筆頭にいくつもの山があり、谷間も東から西へ向かって標高が高くなっていきます。一番低いところはあきる野市との境で、約225mです。村内の高低差は、なんと約1,300m!そしてその分、檜原村内でも気温の差があります。「上では雪が降ってるよ」「やっぱり人里から上に来るとさらに寒いね」なんてことがあります。
なので、山の上のほう、下のほう、谷間の川沿い、それぞれ紅葉の見頃がずれて訪れるのです。
標高の高い山は10月中旬~
最初に色づくのは、やはり三頭山。そして奥多摩三山と呼ばれる御前山や大岳山も同じ頃に紅葉が始まります。
例年10月中旬から山頂あたりは見頃を迎え、檜原村の谷間で紅葉が見頃を迎える頃にはすっかり冬の装いになっています。
標高1,000mくらいの山は11月上旬が例年の見頃です。大滝の路は歩きやすく、紅葉する木もあるので秋にもおすすめです。
また、三頭山の豊かな森には大きなモミジもあるので、カメラを持って紅葉狩りするのにはぴったりの場所です。
檜原都民の森ではウェブサイトやSNSで旬の情報を発信していますので、ぜひご覧ください。
下の写真は大羽根山から大岳山を望んだ写真です。
気候によっても見頃の時期は変動しますが、こちらも10月中旬ごろ~色づいていきます。寒いと空気が澄んでくるので、見晴らしも良くなります。
渓谷沿いは11月中旬~
神戸岩や払沢の滝など、すぐそばに川が流れるような渓谷沿いは11月中旬ごろから見頃を迎えます。
木によっては早く色づいたり遅く色づいたりしますので、見頃はもう少し後かな?というくらいの時期のほうが、枯れた木がなく綺麗に見えます。自然の木なので、まっ赤やまっ黄色に染まらずに、同じ木での上のほうの葉っぱは枯れているけど下のほうの葉っぱは綺麗に紅葉している、なんてこともあります。
神戸岩の手前の川沿いには大きなモミジがいくつかありますので、檜原村の代表的な紅葉おすすめスポットです。
払沢の滝周辺も、おすすめです。払沢の滝へ向かう遊歩道は針葉樹も多いのですが、払沢の滝に入る手前、駐車場付近では綺麗な紅葉を見ることができます。
檜原村の紅葉の特徴
檜原村は、一面が真っ赤に染まるような場所はありません。昔から林業が盛んだったこともあり、スギやヒノキなどの針葉樹林が多いためです。その分、鮮やかに紅葉する木、赤いモミジや黄色いイチョウなどがあるとパッと目を引き自然の美しさをより一層感じます。
紅葉の見頃ってあっという間に過ぎてしまうので難しいですが、檜原村は場所によって見頃の時期がずれるので、10月中旬~11月下旬までどこかしらで秋の魅力が味わえます。
年によっては、12月上旬に綺麗に色づいている木を見つけることもあります。
檜原村の美しい秋の景色を楽しんでいただく際には、くれぐれも危険なところに車を停めないようご注意ください。カーブが多い山道なので、路上駐車は大変危険です。バスでのんびり来たり、駐車場に車を停めて周辺を歩いたりするのがおすすめです。
下の写真はどこかわかりませんが、秋晴れの日にとっても綺麗に映ったイロハモミジです。ハイキングや散策中に、運が良ければこんな綺麗な景色に出会えるかもしれません。